こんにちは かおる先生です。
9月12日の土曜日に保育園Kanoaにて市民救命士の講習会が行われました。
職員を含めてご希望の保護者の方4名が参加されました。
今回はコロナ対策で換気と消毒、密にならないなど配慮した中で行いました。
早速、講習会の様子と内容をご覧下さい。
まずは、DVDで心肺蘇生法の流れを学びました。
そして、グループに分かれて実技の実施です。
救命処置の手順に沿って実技が行われました。
1.安全の確認
2.反応の確認
意識がないと分かったら
3.助けを呼ぶ(119番通報とAEDの手配)
4.呼吸の確認
5.胸骨圧迫
これが大事!! 脳に酸素を送り続けることで傷病者を救命し、社会復帰する事につながります。
※嘔吐物、出血等あるときは胸骨圧迫のみを行います。(胸のあたりにも嘔吐物
や出血等が付いているときは手袋代わりにスーパーの袋など使うと良い)
救急車が来るまで続けることが大事なので、体力が要ります。助けを呼び交代
で行う必要があります。
※コロナ対策としては、意識の確認や呼吸の確認の際にむやみに近付かない様に
します。そして、胸骨圧迫の際に口や鼻からウィルスが出るので、タオル等か
ぶせて行います。
6.人工呼吸
(1)気道確保
(2)人工呼吸
続きましてAEDの使い方です。
AEDは、心臓のけいれんを止めるための道具です。けいれんを止めないと胸骨圧迫の効果は全くありません。
★AEDの使い方
①ふたを開けて電源を入れる。(ふたを開けると自動で電源が入るタイプも
ある)
②成人モード、小児モードの切り替えを行う。
③衣服を取り除く。
④音声に従って、パッドを貼る。(ぎりぎりまで胸骨圧迫を行い続ける)
(注意点)・汗や水で濡れている時は拭く。
・貼り薬等ははがす。
・ペースメーカー等盛り上がっている所は避けて貼る。
・パッドとパッドの間にある金属類を取り除く。
⑥離れる。→AEDが心電図を調べて電気ショックが必要か判断している
⑦音声に従い、「離れて下さい」と声をかけて電気ショックのボタンを押す。
⑧再び、胸骨圧迫を始める。
2分後AEDが心電図を調べ始める為、また音声に従う。
目を開けて、呼吸や意識が戻っても電源はONのままパッドも付けたままで観察する。
救急隊員が来られたら、何回電気ショックを行ったか、どこのAEDを使用したかを伝えることも大切だそうです。
★気道異物除去(意識がある場合)
「背部叩打法」
「腹部突き上げ法」
「胸部突き上げ法」
「背部叩打法」
意識がない場合は、119番通報とAEDを手配して、心肺蘇生法を開始します。
しかし、人工呼吸はしません。
詰まった物が完全に口から出るまで安心してはいけません。
全てを書き切れませんでしたが、2時間半の講習で多くのことを学びました。AEDを用いた心肺蘇生法の実施は「○歳児が運動会で走っていてお友達とぶつかり倒れました。保育園にAEDがあることをあなたは知っています。AEDを持ってきてくれた人はAEDは使ったことがありません。」など様々な想定の下行われ、緊張感を持っての実技となり、今までにも講習を受けたことはありましたが、その中でも記憶に残る講習となりました。
実際に、講習で得た知識を活かす場に遭遇するという事が無いようにとは思いますが、いつこのような事態に遭遇するかも分かりません。いざという時に救助活動に関わる事が出来るよう、園生活の中で発生してしまった時でも、落ち着いて迅速に対処していいけるように、定期的に練習を積み重ねて行きたいと思いました。皆様の大切なお子様の命をお預かりしているということを再認識し、私たちにとっても大切なみんなの命をしっかり守っていき、毎日の保育に努めて参ります。又、Kanoaでも今年度よりAEDを導入し、事務所に設置しています。いち早く対処できる地域の場でありたいと思っています。
今回、お忙しい中、講習会に来園して下さった消防署職員の皆様、参加して下さった保護者の皆様、誠にありがとうございました