こんにちは!ゆうこ先生です★
11月11日㈯に、消防署職員の方に来園して頂き、はぴふぁみえるあ 小規模保育園 Linoで、
市民救命士講習会(小児コース)の受講をしました。
参加者は管理者・保育士の職員8名と、
はぴふぁみ、Y君のお母様、R君のお母様、
Lino、Yちゃんのお父様、R君のお母様の合計12名です!
お忙しい中、ご参加頂き誠にありがとうございました!
市民救命士講習・小児コースでは、小児・乳児の呼吸や心肺停止がおこったり、食べ物等がのどに詰まったときに必要な応急処置の方法を学びました。
まずは、DVD観賞をして基礎知識の学習から。
乳児さんへの胸骨圧迫は、指2本!!
では、DVDで学習した事を実践訓練していく為に、2班に分かれます。
先生達も保護者の皆様も真剣な顔つきで、講習に臨みます。
胸骨圧迫の実践に入る前に、人工呼吸をする時に使用する、『RESACO』というマウスピースをご紹介。
いざという時に、このマウスピースを携帯していると、感染症等も気にせず救助活動を行う事ができます。
医療系のネット通販等で購入も可能との事ですよ。
では、実際に心肺蘇生法を実践していきます
1、安全の確認
すぐに処置を行う事も必要ですが、周囲に落下物の危険性がある場所や、交通量の多い所では、救助者もケガをし二次被害を引き起こしてしまう事もあるそうです。そのような事が起こらない為に、
2、反応の確認
状況に合わせた声掛けを行い反応を確認します。
小児(1歳以上~概ね15歳程度まで)の場合も
傷病者がどちら側を向いていても救助が行えるように向きを変えての訓練も行いました。
このように片手で両足を持って行います。
3、助けを呼ぶ
と、周囲の人に協力を求め、来てくれた人には、
ポイントは、『119番』と番号を言う事。
緊急の場合、人は混乱してしまい「救急車」と言うだけでは、110番と迷ってしまい通報遅れにつながるそうです。
と、写真のように具体的に誰にお願いをしたのか分かるように手で示してからお願いをする事が大切です。
手で示しておかないと、誰がお願いされているのか分からず、すぐに行動する事が出来ないという事があるそうです。
4、呼吸の確認
この時に気を付けなければいけないのが、『死戦期呼吸』という呼吸。
心停止直後の傷病者にみられる、しゃくりあげるような呼吸です。
胸元が動いていても呼吸の仕方をよく確認する事が大事だそうです。
5、胸骨圧迫
小児の場合は、
乳児の場合は、
6、人工呼吸
『口対口鼻人工呼吸』を行います。気道確保はしっかり行わない事がポイントです。
強い力で首を引き上げてしまうと、身体の形成が不十分な乳児さんは、逆にケガをしてしまう事もあるようです。
ここまでが、AED到着までの救助練習。もし、人工呼吸が出来ない場合は、胸骨圧迫を続けて行う事が重要との事なので、状況に合わせて判断をしていく事が大切です。
次は実際にAEDを用いた訓練です。
様々な場合を想定し、救助者と協力者に分かれて訓練をしました。
倒れている人を発見!
協力を求め、119番通報とAEDを持って来てもらうお願いをします。
今回は使用出来ない設定だったので、
解析後、電気ショックが必要な時も、
「離れてください!」と周囲の人が体に触れて感電しないようにしましょう。
色々な想定で行い、皆で考えながら、取り組む事が出来ました。
心肺蘇生法だけではなく、こんな事も教えてもらいました!
◎気道異物除去の方法
気道異物除去方法にも様々なやり方がありますね。内臓損傷の恐れがあるので、乳児や妊婦さんには、背部突き上げ法は行ってはいけない事も、よく覚えておきたいと思います。
◎嘔吐がある時の回復体位(側臥位)
嘔吐物による、窒息を防ぐ為にとる体位です。
手を顔の下に『アイーン』とするように置く事もポイントだそうです(^^)/
沢山の事を教えて頂き、濃密な2時間半の講習でした。時間が過ぎていくのが早く感じました。
実際に、講習で得た知識を活かす場に遭遇するという事が無いようにとは思いますが、
いつ、このような事態に遭遇するかも分かりません。いざという時に救助活動に関わる事が出来るよう、
園生活の中で発生してしまった時でも、落ち着いて迅速に対処していきたいと思います。
皆様の大切なお子様の命をお預かりしているということを再認識し、
私たちにとっても大切なみんなの命をしっかり守っていき、毎日の保育に努めて参ります。
又、昨年の講習会後から、当園でもAEDを導入し、玄関に設置しています。
いち早く対処できる地域の場でありたいと思っています。
今回、お忙しい中、講習会に来園して下さった消防署職員の皆様、
参加して下さった保護者の皆様、誠にありがとうございました。
神戸市のHPから色々な講習会の日程表も確認ができるそうです♪
みなさまもぜひ足を運んでみて下さい!!
当施設では毎年、社員研修、スキルアップの一環で小児救命救護法研修を実施しております。また万が一の緊急事態に備えて世界140ヵ国以上の公的機関で導入されている小児国際救急救護法「国際MFAプログラム・小児MFAチャイルドケアプラス®国際修了認定証」や「市民救命士講習修了証」を取得し大人のみならず、乳児、幼児にも対応できるよう救急救護技術を習得しています。児童福祉施設として大切な命を守るべく、今後も保育中の安全を最優先に心掛け、安全対策に最善を尽くして参ります。
施設長